夏の甲子園-大会10日目-

第1試合(3回戦)
明秀日立(茨城) 4 - 5 仙台育英(宮城)

仙台育英が明秀日立との接戦を制して、8強一番乗り

2点先制され追う展開となった仙台育英は3回1死2、3塁から山田のスクイズで1点を返し1点差に。再び2点差となった4回1死1、3塁から甲子園からベンチ入りした代打の岩崎が中前適時打を放ち再び1点差に詰め寄る。その後、再々度2点差となるものの、7回1死満塁のチャンスをつくると、尾形と遠藤が連続で押し出し四球を選び同点に追いつく。さらに代打で登場した岩崎の中犠飛で勝ち越しに成功。

投手陣は、先発右腕の湯田、左腕の古川、同じく左腕の斎藤、最後は直球に力のある右腕・高橋が締めて逆転で明秀日立を下した。この4投手の継投がまさに功を奏した。

仙台育英・須江監督「ビッグイニングになってもおかしくないところで、投手陣が粘ってくれた。（準々決勝も）きょうのような丁寧な戦いをしたい」

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↓仙台育英の地方大会徹底分析

第2試合(3回戦)
高松商(香川) 2 - 1 九州国際大付(福岡)

浅野擁する高松商が52年ぶりとなる8強進出

高松商は1回裏1死1、2塁から4番・山田の左前適時打で1点を先制する。続く2回表、九州国際大付も負けじと1死1、2塁とチャンスを作り7番・浅嶋の右前適時打で同点に追いつく。

4回裏に高松商は浅野の内野安打などで、2死1、2塁とチャンスを作り2番・井桜の右前適時打で勝ち越しに成功。

その後は、両投手の投げ合いとなり高松商の渡辺が9回1失点と守り切り九州国際大付の強力打線を封じた。

高松商・長尾監督「勝った気がしないようなゲーム。不思議な勝ち方…としか言いようがない。もう１回やるべきことをやって、勝利を味わうような。このままじゃ帰れないんじゃないのかなと思う。また一つのプレーからチームをしっかり準備したい」

↓九州国際大付の地方大会徹底分析

↓高松商の地方大会徹底分析

第3試合(3回戦)
明豊(大分) 2 - 5 愛工大名電(愛知)

愛工大名電、工藤公康を擁した1981年以来41年ぶりに8強入り

1回に四球と安打で1死1、3塁のチャンスを作り、4番・山田が左翼への犠飛を放ち先制。3、4回にも得点を加えて、2点リードで迎えた5回2死1、3塁から5番・有馬と6番・市橋が続けて適時打を放ち、さらに2点を追加した。

投げては、先発のエース有馬が毎回走者を出しつつも要所を閉める投球を見せ、6安打2失点で120球完投勝利となった。

愛工大名電が準々決勝進出を果たすのは、1981年以来実に41年ぶりのこと。

↓明豊の地方大会徹底分析

↓愛工大名電の地方大会徹底分析

第4試合(3回戦)
近江(滋賀) 7 - 1 海星(長崎)

近江・山田がグランドスラムに奪三振ショーで勝利

両者無得点の2回に海星は2死2塁から牧の適時打で先制点を奪ったが3回に失点絡みで近江が得点し同点に追いつく。

5回には1死3塁と近江がチャンスを作ると、2番・清谷が適時3塁打を放ち勝ち越しに成功。

そして迎えた7回、2死満塁という絶好の場面で4番でエースの山田が打席に立つ。2ボールからの3球目、142キロの直球をフルスイングし打球はそのまま左翼スタンドに入る満塁本塁打になった。

投げては、山田が7回4安打1失点、9奪三振(甲子園通算98奪三振)という好投を見せた。この9奪三振で、藤浪晋太郎や松坂大輔らの甲子園通算奪三振数を上回り、歴代単独となる7位に入った。

山田の投打の活躍から今後も目が離せない。

↓海星の地方大会徹底分析

↓近江の地方大会徹底分析